四六時中英語に浸っていられるのなら、英語のインプットがたまりにたまって、アタマの中で考えていく過程も英語になっていきます。でも、日本に生活基盤をもって外国語として英語を習得していく場合は、まずそんな環境にはならない。さらには、幼児がもっている音に対する感性の鋭さが、私たちには失われてしまっている。私が小学生のころ、東京にある向ヶ丘遊園地のアイススケート場に、学校の生徒全員で行ったことがありました。ちょうどそのとき、たぶんアメリカンスクールかインターナショナルスクールと思われる子供が10人くらいスケートをしていたのです。子供同士ですから、お互いが気になります。でも英語なんてまったくしゃべれないし、向こうも日本語がまったくわからない。で、私はとっさに「ヘイユーフワッチャネーム?」と言ったのです。私はこれが、名前を聞くときに使うフレーズだと知っていました。どうして知っていたかというと、当時はやりの歌謡曲に、このフレーズを連発する歌があったからです。相手の子は、まずびっくりして目を真ん丸くし、それから自分の名前を大声でどなるように言い返したのを今でも覚えています。彼があまりにも怒るようにどなっていたので、印象に残っているのです。いきなり見ず知らずの日本人の子供から「おめえ、なんて名前なんだよ、えーっ!」って言われたようなものだから、怒るのは当然ですよね。でも、「フワットイズユアネーム?」ではなく、「ヘイユーフワッチャネーム?」と丸のみで覚えていたから、「名前を聞くときはこう言うのだ」と、とっさに口から出たのです。残念ながら大人には、このような感性は失われてしまっています。余談ですが、昨年くらいからオンライン英会話教室が楽しい英語の勉強法として評判になっています。
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